インドの刺し子は、インドの伝統的な刺繍技法の総称です。大きく分けて、古布を重ねて刺し子を施す「カンタ」と、布地に直接刺し子を施す「ラリーキルト」の2種類に分けられます。
カンタ
カンタは、バングラデシュやインドのコルカタで作られる伝統的な刺繍です。使い古された古布を重ねて、一本の針と糸で刺し子を施します。刺し子の模様は、花や動物、幾何学模様など、バリエーション豊富です。
カンタは、もともと貧しい人々が、古布を再利用するために始めた刺繍技法でした。しかし、その美しさから、次第に貴族や王室にも愛されるようになりました。現在では、インドの代表的な伝統工芸品として、世界中に知られています。
ラリーキルト
ラリーキルトは、インドの北部や東部で作られる伝統的なキルトです。布地に直接、様々な色や模様の刺し子を施します。刺し子の模様は、花や動物、幾何学模様など、カンタと同様です。
ラリーキルトは、もともと、結婚式の際に花嫁の寝具として作られていました。しかし、その美しさから、次第に一般にも普及するようになり、現在では、インドの代表的な伝統工芸品として、世界中に知られています。
インドの刺し子は、その美しさだけでなく、長い歴史と伝統を誇る、インドの文化の象徴とも言えるものです。
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